いびきについて
いびきの治療で歯医者を訪れる方には様々な理由があります。主な理由は「他人に迷惑をかけている」「家族に注意された」「旅行によくでかけるから」など、騒音で悩まれている方がほとんどです。
1.肥満(舌の肥大)
2.口呼吸(鼻がつまっている)
3.小顎症
4.扁桃腺肥大・アデノイド
5.アルコール・睡眠導入剤服用鼻腔から咽頭までの空気の通り道「上気道」と呼ばれる部分が何らかの原因で狭められた事がいびきになると言われています。「上気道」が狭められると呼吸した時の空気抵抗が大きくなり、粘膜や分泌物が振動してしまうのです。この振動音がいびきの正体なのです。
しかし近年では騒音だけでなく様々な疾病を誘発することがわかってきました。
いびきをかいていると、熟睡していると思われる方もいますが、実は眠りは浅く十分な睡眠がとれていないことが多く、疲れがとれなかったり、集中力が低下したり、イライラするなどの症状をもたらす場合があります。車の運転などでいびきが原因で事故を起こすケースも少なくありません。
また、呼吸障害によって酸素不足になり、循環器系や呼吸器系に悪影響を及ぼし、高血圧症や心臓病、脳梗塞などにかかりやすくなるともいわれています。
危険ないびきの特徴
音が止まるいびき
いびきをかいている最中に急にいびきがやんでいるのは、いびきが止まっているのではなく、呼吸そのものが止まっているのです。この症状を一番に数十回も何百回も繰り返し、そのたびに反復して大いびきをかく症状を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。
大いびきをずっとかき続けている
大きないびきずっとかき続けているということは、心臓に大きな負担をかけている証のようなものです。同様に、息を吸うときにもはくときにも、ずっといびきをかき続けている人も体に大きな負担をかけています。この症状の方は起きたときに疲労感が残っています。
子供のいびき
小学生以下の子供が習慣的にいびきをかく場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので、注意が必要です。小児の睡眠無呼吸症候群の場合は、睡眠中に酸素が不十分に行きわたらないことから、成長不良や知能の低下なども起こしやすくなりますので、できるかぎり早めにご相談ください。
突然かき始めたいびき
今までいびきをかかなかった人が急にいびきをかくようになった場合も、体に何か異変をきたしているとが疑われるので注意が必要です(脳梗塞等)。
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群は、「ひと晩7時間以上の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、もしくは1時間当たりの睡眠中に10秒以上の無呼吸が5回以上あるもの」といわれています。
無呼吸の状態とは、いびきがやんでいるときで10秒以上となっていますが、一般的に20~30秒くらい、ひどい場合には1分から2分近く続く人もいます。